たいていのことは思っているより大したことにはならない
6年間、取り組んできた事業を辞める決意をした。
自分で言うのもなんだが、結構本気でこの事業に取り組んできたと思う。
この事業に取り組むときは、周りからすごく反対され、心配されて、それでも自分の意思を貫いて今日までやってきた。
結果は・・・見事に失敗だった。
だから、それを辞める決意ができたのだ。
6年間はものすごく長く、時間も労力もそれなりにかけてきた。
それを簡単に「辞める」の一言で終わらせていいのかと、
かなり頭を悩ませた結果の決断だった。
しかし、
本人が思っていたよりも「辞める」という一大決意はたいしたことではなかった。
たしかに、その事業に関わってくださった人たちからは驚いた声を頂いたが、
結局はそれだけだった。
考えていたよりも僕の「辞める」という要求はあっさり受け入れられ、
僕自身も未練や後悔といった思いは少なかった。
改めて思ったことだが、どれだけ頭を悩ませて、決断を下したとしても、
大体のことは大きな問題とならない。
というか、本人が思っている以上に、大した結果にはならないのだ。
例えば、学生時代に進路や就職などで頭を悩ませたことがあると思う。
「行きたい大学に行けるのか?」とか「就職先が見つかるのか?」とか、他にも住む場所とか、新しい環境でやっていけるのかとか、色々不安や心配があったはずだ。
しかし、いざその時がやってくると、考えていたよりもたいしたことはなく、むしろ大抵なんとかなっていると思う。
これは「手離す」ときも同じで、「これ無くなったらどうしよう・・・」と悩んでいても、無くなってしまうと、そこまで大きな影響はないことが多い。
他にも「仕事を辞める」、「学校を辞める」、「免許を返納する」、「田舎に住む」などなど、普通に考えれば、大きな決断だが、これらが無くなっても、意外となんとかできると思う。
仕事を辞めても、貯蓄や失業手当があれば、次の仕事が見つかるまで生活はできるだろうし、もしそれらが無くても、たいていの人はとりあえず「バイトでも探すか」ってなると思う。
学校を辞めても、就ける仕事はいくらでもあるし、免許を返納してもバスや電車も使えるし、自転車も乗れるし歩くこともできる。もっと言えば、お金さえあれば通販でほとんどの生活必需品を手に入れることができるから、免許の必要性は高くなくなる。
田舎に住めば・・・・
と、話が長くなってしまうのでこれくらいにして。
つまりは、たいていのことはなんとかなるからどんどん行動していこう!ってことだ。
自分の人生をより良くしていくためには、こういった決断が必要になってくる時がある。それは、いつもやっていることや大切にしている何かを「手に入れたり」「手離したり」するときに必ず腹をくくって決めなくてはならない。
「決断する前」は不安や心配で、心が落ち着かないかもしれないが、これまでの過去を思い出すと、ほとんどの場合がたいしたことにはならなかったはずだ。
だから、どんどん自分の思いを形にしていく勇気をもって行動しよう。
その決断が「いいもの」になるか「悪いもの」になるかは、
それからの自分次第なのだから。